酵素玄米の栄養を知っていますか?成分と期待できる効果を解説


酵素玄米は通常の玄米と比較して、栄養価が高いことから人気を集めています。
しかし具体的にどのような栄養素が含まれていて、どのような効果を発揮するかご存知でしょうか?
酵素玄米の詳しい効果を確認したいという方のために、含まれている最新の栄養素や得られる効果について解説します。

酵素玄米の高い栄養素とは

まずは酵素玄米に含まれる栄養素を確認していきましょう。

タンパク質

タンパク質は筋肉や内臓、髪、酵素、ホルモンなど、からだの中のあらゆる部分を構成する成分です。
不足すると体力や免疫力が低下しますが、歴史的に日本人は不足気味だと言われています。

ミネラル

カルシウムやリン、カリウム、マグネシウム、鉄などの複数の栄養素の総称です。
からだの代謝などにとって必要な栄養素ですが、体内で生成できないため食品から積極的に摂取していく必要があります。

ビタミン

ビタミンも複数の栄養素を総称していますが、酵素玄米中にはビタミンB1・B2・B6・Eが多く含まれています。
人体の代謝などの機能性を保つために必要であり、体内で生成することができない栄養素です。

食物繊維

人の消化機能で消化できない炭水化物の一種で、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維に分けられます。
整腸作用があることで知られており、便秘・肥満・脂質異常症・糖尿病・高血圧などの予防と改善に効果的です。

GABA

遊離アミノ酸の一種であるGABAは、リラックス効果を持つ自律神経である「副交感神経」を活性化する物質として注目を集めています。
ストレスを感じやすい方、不眠に悩んでいる方におすすめの成分です。

PSG

正式名称を「発芽米ステロール配糖体」と言い、発芽した玄米から発見された新成分です。
血糖値の上昇を抑える働きのほか、体脂肪減少による肥満改善効果もあると報告されています。

酵素玄米・玄米・白米の栄養素の違い

酵素玄米・玄米・白米の栄養素の違いを比較するために、まずは玄米と白米を比較してみましょう。

白米 玄米 白米と比較した割合
タンパク質 6.1g 6.8g 1.1倍
灰分 0.4g 1.2g 3.0倍
カリウム 88mg 230mg 2.6倍
カルシウム 5mg 9mg 1.8倍
マグネシウム 23mg 110mg 4.7倍
リン 94mg 290mg 3.0倍
0.8mg 2.1mg 2.6倍
亜鉛 1.4mg 1.8mg 1.2倍
0.22mg 0.27mg 1.2倍
マンガン 0.8mg 2.05mg 2.5倍
ビタミンB1 0.08mg 0.41mg 5.1倍
ビタミンB2 0.02mg 0.04mg 2.0倍
ビタミンB6 0.12mg 0.45mg 3.7倍
ビタミンE 0.2mg 0.3mg 1.5倍
ナイアシン 1.2mg 6.3mg 5.2倍
葉酸 12μg 27μg 2.2倍
パントテン酸 0.66mg 1.36mg 2.0倍
水溶性食物繊維 0g 0.7g 0.7倍
不溶性食物繊維 0.5g 3.0g 6.0倍

出典:科学技術庁資源調査会:(PDF)五訂日本食品標準成分表(本表) 穀類

白米と玄米の栄養素を比較すると、圧倒的に玄米の方が優れていることがわかります。
そして玄米よりもさらに高い栄養価を持つのが酵素玄米。
玄米を保温で発酵させることによって、パワーアップさせたものが酵素玄米です。

食物繊維とアンチエイジング効果

酵素玄米には食物繊維とビタミン群が含まれるため、アンチエイジング効果が期待できます。

健康的な加齢ができる

食物繊維には血糖値の上昇を緩やかにし、腸内環境を改善する働きがあります。
結果的に動脈硬化予防、肥満改善、大腸がん予防などに効果を発揮し、年齢を経ても健康的なからだを維持することが可能です。

抗酸化作用によるアンチエイジング

酵素玄米に含まれるビタミンEは、特に抗酸化作用の強いビタミンとして知られています。
抗酸化作用とは、からだのあらゆる部位を老化させる「活性酸素」の除去を促進させる作用のこと。
肌、血管、内臓など、全身の活性酸素に働きかけることからアンチエイジングが可能となります。

注目の栄養素GABA(ギャバ)

近年になって注目を集めている栄養素「GABA」について、特徴や期待できる効果をご紹介します。

GABAとは

GABAとは正式名称を「γ-アミノ酪酸」と言い、リラックス効果を持つ成分として注目されています。
もともと哺乳類の人体に含まれており、脳・脊髄に多く存在し、神経伝達物質として機能する成分です。

GABAの効果1:リラックス作用

GABAはリラックス作用を司る自律神経である「副交感神経」の活動を高め、ストレス緩和とリラクゼーションに効果的。
リラックス効果があることから、睡眠の質を高める働きも期待できます。

GABAの効果2:内臓機能の活性化

GABAには腸内環境を改善する作用、肝・腎機能を向上させるという効果もあるとされます
肝臓と腎臓にはGABAを輸送する物質が存在しているため、直接的に影響を与えると考えられるでしょう。

注目の栄養素PSG(発芽米ステロール配糖体)

酵素玄米に含まれる「PSG(発芽米ステロール配糖体)」という栄養素について、特徴や期待できる効果を解説します。

PSG(発芽米ステロール配糖体)とは?

PSG(発芽米ステロール配糖体)とは、発芽玄米に特に多く含まれている健康成分です。
白米や玄米も含有しますが発芽玄米で顕著に含有量が多くなるため、玄米が芽を出すときに作られると考えられています。

PSGの効果1:体脂肪減少

PSGには基礎代謝を高める作用があるため、肥満解消に効果的だと報告されています。
基礎代謝が高まることによって体脂肪の減少に効果を表しますが、さらに血中の中性脂肪、内臓脂肪の減少にも効果を発揮。
さまざまな側面から肥満解消に役立つ成分です。

PSGの効果2:動脈硬化予防

PSGに期待できるもうひとつの効果は、動脈硬化予防の効果です。
摂取することで悪玉コレステロールを減少させるだけでなく、動脈硬化予防に効果的な「HTLアーゼ」という酵素の活性を促進。
動脈硬化を予防することで、心筋梗塞や脳梗塞を未然に防ぎます。

酵素玄米には貴重な栄養がたっぷり!

酵素玄米の栄養素をご紹介してきましたが、ご紹介しきれないほど豊富な栄養素を含んでいます。
GABAやPSGなどの話題の成分だけでなく、ビタミン、ミネラル、食物繊維など基本的な栄養素も多く、バランスの良い食生活には欠かせない存在だと言えるでしょう。
含有されている栄養素で得られる効果は実にさまざま。
効果の幅広さから、老若男女問わずどなたにでもおすすめできる食品が酵素玄米です。

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