酵素玄米は何日もの間保温し続けることによって熟成させますが、保温期間が長くなると徐々に水分が失われていきます。
酵素玄米ごはんのおいしさの基準は「水分量94%以上」。
水分量が90%以下になると硬くおいしくなくなりますが、保温熟成中の水分減少は炊飯器によりさまざまです。
そこで、それぞれの炊飯器で炊きが上がりの水分量を比較する実験を行いました。
酵素玄米を美味しく食べるために大切な水分量
まずは、酵素玄米をおいしく食べるための水分量の大切さについて確認しておきましょう。
酵素玄米のおいしさには炊きあがりに含まれる水分の量が大きく関係しており、下記のとおりわずか5%程度の違いでも食感やおいしさは大きく変化します。
水分量 | 食感 | おいしさ |
94%以上 | ふっくらモチモチ | 非常においしく食べられる |
93%~90% | モチモチ感は感じられない | おいしく食べられる |
81%~89% | パサツキが感じられる | おいしいとは感じられない |
80%以下 | 硬い | 食べられない |
一般的な酵素玄米専用炊飯器では、保温熟成1週間で水分含有量が90%前後になってしまいますが、最も酵素玄米炊飯に適しているとされる「PremiumNew圧力名人」では、96.1%とずっとモチモチとした食感をキープし続けられます。
さらに、20日間の保温熟成でも91.5%の水分を保持することができ、長期に渡り「おいしい」と感じる酵素玄米を食べることが可能です。
炊飯器ごとの水分量を比較
それでは、炊飯器ごとにどの程度水分量が異なるのか、調査したデータを元に具体的な数値をご紹介します。
機種 | 直後 | 1日目 | 3日目 | 7日目 | 10日目 | 14日目 | |
PremiumNew圧力名人 | 炊飯量 | 1420g | 1410g | 1390g | 1380g | 1370g | 1340g |
水分量 | 100% | 99.2% | 97.8% | 96.1% | 96.4% | 94.3% | |
発芽酵素玄米炊飯器DX | 炊飯量 | 2840g | 2820g | 2770g | 2710g | 2650g | 2670g |
水分量 | 100% | 99.2% | 97.5% | 95.4% | 93.3% | 90.4% | |
発芽酵素玄米炊飯器 | 炊飯量 | 1340g | 1320g | 1290g | 1250g | 1210g | 1160g |
水分量 | 100% | 98.5% | 96.2% | 93.2% | 90.2% | 86.5% | |
酵素玄米Labo | 炊飯量 | 2265g | 2245g | 2215g | 2170g | 2145g | 2105g |
水分量 | 100% | 99.1% | 97.8% | 95.8% | 94.7% | 92.9% | |
なでしこ健康生活 | 炊飯量 | 2160g | 2140g | 2115g | 2055g | 2025g | 1985g |
水分量 | 100% | 99.1% | 97.9% | 95.1% | 93.8% | 91.9% | |
白米炊き用炊飯器 | 炊飯量 | 400g | 385g | 345g | 215g | – | – |
水分量 | 100% | 96.2% | 86.2% | 53.7% | – | – |
水分量減少率が少なかった炊飯器
5つの機種を比較して、最も水分減少率が低かった炊飯器は「PremiumNew圧力名人」でした。
「PremiumNew圧力名人」は14日目でも約95%の水分量をキープしており、炊飯量の減少もわずか80gに留まり、しっかりと水分が残っていることがわかります。
次点で水分の減少が少ない炊飯器は「酵素玄米Labo」となり、7日目では約96%とモチモチとしたおいしい酵素玄米を維持していたものの、14日目には約93%となり、やはり「PremiumNew圧力名人」には敵いません。
水分量減少率が高かった炊飯器
最も水分減少率が高かった炊飯器は「発芽酵素玄米炊飯器」という結果となりました。
「なでしこ健康生活」と「発芽酵素玄米炊飯器DX」は10日目までほぼ同等の水分減少率となりました。
しかし、「発芽酵素玄米炊飯器」は7日間の保温でモチモチとした食感が得られる目安である94%を下回り、14日目にはパサツキが感じられるレベルにまで低下してしまうようです。
白米用炊飯器は水分を維持できない
白米用炊飯器での保温熟成では、水分を維持できませんでした。
最後の項目は圧力鍋で炊き上げて白米用の一般炊飯器で保温熟成を行った結果ですが、わずか3日目にして水分量が90%を下回るという結果に。
さらにカビが発生してしまったことから、専用炊飯器を使うことも大切さがわかる結果とも言えます。
水分量も考慮して自分に合った炊飯器を選ぶ
酵素玄米専用炊飯器を選ぶ際には、キープできる水分量を考慮しながら、次のようなポイントを比較して選びましょう。
・発芽から炊飯完了までの手間の少なさ
・炊飯可能なごはんの量
・内釜の耐久性の高さ
・保温時の消費電力
・炊飯アルゴリズム
機種を選ぶ際の比較ポイントで最も身近だと感じられることは、やはり炊飯の手間がかからないことや炊飯可能なごはんの量でしょう。
しかし、長く使っていくためには、耐久性の高さや消費電力など、細かな点も比較してご自身にあった機種を選択してください。
「水分量」は炊飯器比較の最大のポイント!
酵素玄米専用炊飯器の比較ポイントはさまざまですが、保温熟成後もおいしいごはんを食べるためには、水分量の変化が見逃せない点となります。
炊きあがりからの水分量の変化は、調査結果をご紹介したとおり、機種によって大きく変化するもの。
今回の調査結果からは「PremiumNew圧力名人」が最も水分量減少率が低くなりましたが、ご紹介した結果を参考にしながら、他の比較ポイントについても確認し、ご自身に最適な機種を選びましょう。