酵素玄米専用炊飯器を比較する際には、「メラノイジン」の生成量を確認してください。
メラノイジンとは酵素玄米の赤色を作りだす物質ですが、さまざまな健康効果を持つことでも知られています。
せっかく酵素玄米を作るのですから、少しでも健康効果が得られる状態で食べたいもの。
そこで今回の記事では、酵素玄米炊飯器ごとのメラノイジン生成量を調査し、比較してみました。
酵素玄米に含まれるメラノイジンとは
酵素玄米に含まれる「メラノイジン」とは、アミノ酸と糖質が結合した物質のことです。
メラノイジンの特徴と期待できる効果について、それぞれ詳しくご紹介していきます。
メラノイジンの特徴1:食品の褐色を作りだす
メラノイジンの特徴は、食品に褐色を作り出すことです。
焦がした砂糖・炒めた玉ねぎ・パンの焼き色・味噌・醤油・納豆などは、食品中で発生する「メイラード反応」により生成されたメラノイジンの影響を受けて褐色になっています。
酵素玄米が赤く色づいていることも、熟成によりメラノイジンが生成されている証です。
メラノイジンの特徴2:食品の風味を変化させる
生成されると食品の風味を変化させることもメラノイジンの特徴のひとつです。
食品中に適量が生成されると、食品中に豊かな味わいを与えることで知られています。
酵素玄米が通常の玄米より風味豊かでおいしいと言われているのは、メラノイジンが生成されている影響だと考えられるでしょう。
メラノイジンに期待できる効果
メラノイジンに期待できる主な効果は次のとおりです。
・抗酸化作用
・動脈硬化予防
・がんの予防
・コレステロール値・血圧低下
・血糖値の急激な上昇を抑制
・インスリン分泌促進
・脂質の消化・吸収を抑制
・腸内環境改善
最も注目されている効果は抗酸化作用で、抗酸化物質の中でも特に強い作用を持つと言われています。
抗酸化作用により動脈硬化など生活習慣病の予防をサポートするだけでなく、「ニトロソアミン」という発がん物質の生成を抑制するという報告もあります。
脂質を吸収しにくくしてくれることから肥満予防にも役立ち、血糖値の上昇抑制・インスリン分泌促進作用などとあわせて糖尿病予防の効果も期待できるでしょう。
さらに腸内環境を改善するなど、驚くほど多くの健康効果を発揮すると言われている物質です。
炊飯器によるメラノイジンの生成を比較
メラノイジンの生成は炊飯器により大きく異なるため、機種ごとに生成を比較してみましょう。
メーカーが推奨する炊き方で炊飯としたとしても、次のように生成具合は異なりました。
メラノイジン生成が最も多いおすすめ炊飯器
メラノイジン生成が多かった炊飯器は、「Premium New 圧力名人」と「発芽マイスターDX」となりました。
上記2機種は保温熟成をせず、炊きあがりからすぐに食べられるという特徴を持つ機種です。
両機種とも炊きあがってすぐに、まるで赤飯のような赤く色づいたモチモチとした酵素玄米となっており、メラノイジンが十分に生成されていることがわかりました。
ただし、色を比較してみると、わずかに「Premium New 圧力名人」の方が赤みが深く濃い印象で、実質的に最も生成されるのは「Premium New 圧力名人」だと考えられるでしょう。
メラノイジン生成が多い炊飯器
「圧力名人」と「酵素玄米Labo」は、「発芽マイスターDX」についでメラノイジン生成が多いと考えられます。
2つの機種で炊き上げた酵素玄米は、赤く色づいてはいたものの、「Premium New 圧力名人」や「発芽マイスターDX」と比較すると色が薄い印象でした。
ちなみに、小豆の個数は全機種にて同じ個数としているため、小豆の色移りは関係していません。
メラノイジン生成を重視して炊飯器を比較するなら、やはり最も赤い酵素玄米が完成した「Premium New 圧力名人」をおすすめします。
メラノイジン生成が最も少なかった炊飯器
炊きあがりの酵素玄米の色が最も薄かったのは、「なでしこ健康生活」でした。
酵素玄米の色は「赤」よりも「山吹色」に近い色となっており、炊きあがったばかりの段階では十分にメラノイジンが生成されていないと考えられるでしょう。
炊飯器の比較はメラノイジン生成も意識して
酵素玄米炊飯器を比較する際には、メラノイジン生成量を意識することも大切です。
メラノイジンは抗酸化作用・腸内環境改善・生活習慣病予防などの効果を持つとされる物質です。
多く作られるほど健康効果も高まると考えられることから、炊きあがりから酵素玄米が赤く色づいていた「Premium New 圧力名人」は、最も健康的な酵素玄米を作る炊飯器である可能性があります。
炊飯器の比較ポイントはさまざまですが、酵素玄米の健康効果を重視するなら、メラノイジン生成の多い機種を選びましょう。