糖尿病の食事1週間の献立と食事療法のポイント

糖尿病の改善には食事管理が非常に重要ですが、1週間の献立を決めておけば時間をかけず、すぐに栄養バランスの良い献立が作れます。
そこで、糖尿病の方向けの1週間の献立と、食事療法のポイントについて解説していきます。
病状改善のためには血糖値の変動を抑えることも大切となるため、糖質との上手な向き合い方も知っておきましょう。

糖尿病の食事1週間の献立

さっそく、糖尿病の方に向けて1週間の食事の献立例をご紹介します。

月曜日 酵素玄米・豚肉の生姜焼き・トマトのおろし和え・味噌汁
火曜日 酵素玄米・焼き鮭・ナスの味噌炒め・根菜の味噌汁
水曜日 チキンカレー・オレンジとセロリのサラダ・野菜チーズ焼き
木曜日 酵素玄米・回鍋肉・卵スープ・きゅうりの中華和え
金曜日 酵素玄米・サバの塩焼き・きんぴらごぼう・水菜の和え物・かぼちゃの味噌汁
土曜日 チキンカツ丼・ナスの煮物・小松菜の和え物
日曜日 豚肉と野菜の鍋

ご紹介した1週間の献立は、すべて1食分約500kcalが目安となっています。
豚肉の生姜焼きやチキンカレーなどボリュームのある献立もありますが、白米の代わりに栄養価に優れた酵素玄米を食べれば、少ない糖質量でより効率的に栄養を摂取できるでしょう。

糖尿病の食事療法のポイント

それでは、糖尿病における食事療法のポイントを解説します。

必要なエネルギー量を知り食べすぎないこと

食事療法の最大のポイントは、ご自身にとって必要なエネルギー量を知り、摂りすぎないことです。
1週間の献立でご紹介した食事は1食あたり500kcalとなっていますが、必要なエネルギー量は体重や活動量などにより一人ひとり異なります。
ご自身の最適な摂取エネルギー量をよく把握してから、1週間の献立を考えてみてください。

ゆっくりと噛んで食べること

ゆっくりと噛んで食べることも食事療法のためのポイントです。
よく噛んで食べることは満腹中枢を刺激するため、少量の食事で満腹感を得られるようになり、結果的に食べ過ぎを防ぎます。
糖尿病の方の食生活では「腹八分目」が推奨されるため、ゆっくりとよく噛んで、食事量を抑えることも必要でしょう。

1日3食を規則正しく食べること

毎日決まった時間に、1日3食を規則正しく食べることを心がけてください。
食事が不規則になると、血糖値の変動幅が大きくなることから、糖尿病の症状悪化に影響を及ぼしたり、膵臓に負担をかけやすくなったりします。
1日の中で時間を決めて、食事を抜くことなく1日3食規則正しく食べることが大切です。

たくさんの品目からバランスよく栄養を摂ること

食事療法を行う際には、多くの品目からバランスよく栄養を摂取することが求められます。
目標は1日30品目です。
ご自身にあったエネルギー摂取量の範囲内で、次のように食べると良いでしょう。

 

・主食:50%
・たんぱく質含有食品:25%
・脂肪含有食品と野菜:25%

 

1日で食べる食品の配分は上記を目安とし、もちろん、ビタミンやミネラル、食物繊維など体の調子を整える食品も適度に摂取したいところです。

糖質と上手に向き合う方法

糖質との上手な向き合い方について、基本をご説明します。

糖質は食物繊維と一緒に摂取すること

糖質と上手に向き合っていくためには、食物繊維と一緒に摂るようにしてください。
食物繊維は糖質の吸収速度を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を抑える働きを持ちます。
できれば、葉野菜など食物繊維が豊富なものを先に食べ、ごはんやジャガイモ、かぼちゃなどの糖質含有量が多いものを最後に食べることがおすすめです。
食物繊維と糖質を一緒に食べると、糖質単独で摂取するときと比較して体への影響は最小限に抑えられるでしょう。

酵素玄米は食物繊維豊富な主食

最初の1週間の献立例でもご紹介した「酵素玄米」は、糖質を含む主食でありながら、食物繊維を豊富に含んでおり糖尿病の方に最適です。
おいしく炊き上げるには専用の炊飯器を用意したほうが良いですが、糖尿病の食事療法には欠かせないと言っても過言ではないほど効果的な食材です。
酵素玄米に含まれる食物繊維量は、白米の約6倍とも言われているだけでなく、ビタミンB類やミネラルを多く含みます。
糖質と上手に向き合う必要のある方は、酵素玄米を食生活の中に上手に取り入れていきましょう。

糖尿病の食事療法は1週間の献立を参考にして

糖尿病の食事療法を始める方は、最初にご紹介した1週間の献立例を参考にしながら、ご自身に合ったエネルギー摂取量の範囲内で献立を考えてください。
さらに、1日3食を規則正しく食べ、たくさんの品目からバランスよく栄養を摂取することがポイントです。
主食として食物繊維豊富な酵素玄米を食べれば、血糖値の急激な上昇を抑えることができるでしょう。
積極的に栄養価の高い食材を食べるようにして、少ないエネルギー摂取量で栄養豊富な食事を作り上げてください。

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