小豆や雑穀米が入った酵素玄米は、「パーフェクトフード」と呼ばれるほど健康に良いとされています。
しかし、なぜパーフェクトフードなのか?なぜ小豆や雑穀米を入れるのか?など、酵素玄米に関する疑問を抱いている方も少なくないようです。
そこで、酵素玄米が健康に良いとされる理由や、雑穀米の必要性についてまとめて解説します。
酵素玄米はなぜパーフェクトフード?
酵素玄米が「パーフェクトフード」と呼ばれる理由は次の2つです。
豊富な栄養素がバランス良く含まれること
酵素玄米には体に必要な栄養素がバランス良く、豊富に含まれています。
特にビタミンやミネラルの含有量が多く、ビタミンE・ビタミンB類・ナイアシン・マグネシウム・鉄・カリウムなどが豊富。
ビタミンやナイアシンに関しては、白米の5倍以上の含有量と言われているため、玄米を食べることで1日に必要な栄養素を無理なく摂取できます。
健康効果を持つ成分が含まれること
酵素玄米の中には、抗酸化成分や食物繊維、ファイトケミカルも豊富に含まれており、さまざまな健康効果が期待されます。
玄米の代表的な健康効果は、アレルギー・アトピー・がんの改善など。
腸内環境の改善や抗酸化作用、排毒作用などにより、症状が改善したという経験をした方は非常に多いようです。
酵素玄米に雑穀米や小豆を入れる理由
酵素玄米に小豆や雑穀米を入れる理由とメリットについて見ていきましょう。
より栄養価が高くなるから
玄米に小豆や雑穀米を入れると、玄米だけのときよりもさらに栄養価が高くなります。
小豆や雑穀米も非常に栄養豊富な食品であるため、玄米だけで食べるときよりも、効率的に幅広い栄養素を摂取できるようになるからです。
特に小豆には、タンパク質・ポリフェノール・サポニンが豊富に含まれているため、玄米で摂取しきれない栄養素を補うために役立ちます。
おいしい酵素玄米ができあがるから
小豆や雑穀米を入れた酵素玄米は、通常の玄米よりも味がおいしくなります。
お米の味がおいしくなる理由は「メイラード反応」という反応が起こるからであり、小豆のタンパク質と玄米の糖分が熟成により化学反応を引き起こし、食品特有の「コク」が生まれるためです。
玄米が苦手な方からも「酵素玄米はおいしい」という声を聞くことがありますが、小豆や雑穀米を入れて熟成させたことで、玄米のコクが引き出されることが原因だと考えられます。
パーフェクトフードに期待できる美容・健康効果とは
小豆や雑穀米でより栄養価が高まった酵素玄米には、次のような美容・健康効果が期待できます。
抗老化作用
玄米に含まれる抗酸化成分によって、老化を予防する作用が期待できます。
含有される抗酸化成分は、ビタミンE、フェルラ酸、アラビノキシラン、γ-オリザノールなど。
肌はもちろん、血管や内臓など、全身に対する抗老化作用が得られると考えられます。
アレルギー・アトピー改善
酵素玄米には、アレルギーやアトピーを改善する作用もあるとされます。
アレルギー体質の方は腸内環境が悪い傾向がありますが、食物繊維を豊富に含んだ玄米は腸内環境改善に効果的。
さらに、フィチンによる排毒作用や抗酸化作用により、アレルギー体質の改善・アトピー症状の軽減への効果が期待できます。
がんの抑制
玄米の健康効果の中でも特に注目されているのが、がん抑制作用の可能性です。
「アラビノキシラン」という成分が免疫力を強化することで、ナチュラルキラー細胞が活性化され、がんの抑制につながるとされ、医療への応用を目指して研究が進められています。
酵素玄米の美味しい炊き方
酵素玄米をおいしく炊くためには、次のような手順で炊きましょう。
1.玄米や雑穀米、小豆を一緒に洗う
2.塩と水を加えて全体をゆっくりと混ぜる
3.1時間ほど浸水させる
4.炊飯器・圧力鍋で炊飯する
5.炊飯器の保温機能で3~4日間熟成させる
美味しく炊くためのポイントは、1回目の洗米の水はすぐに捨てることと、保温熟成中は1日1回、全体的に混ぜるようにすることです。
玄米は最初に触れた水を吸収しやすいため、1回目の水はすぐに捨て、新しい水で3~4回洗米するようにします。
そして炊き上がったら1日1回、全体をかき混ぜながら専用の炊飯器で保温しておけば、熟成したおいしい酵素玄米が完成します。
通常の炊飯器だと保温の温度帯が低いのでカビが生えてしまいます。気を付けて下さいね。
酵素玄米は雑穀米・小豆でさらにパワーアップ!
玄米や酵素玄米自体も非常に栄養価が高く、健康に良いものですが、雑穀米や小豆を入れることでさらに栄養価が高まることがわかりました。
パーフェクトフードと呼ばれる所以は、雑穀米や小豆の栄養価がプラスされることも理由のひとつでしょう。
抗老化作用・アレルギー体質改善・がんの抑制などさまざまな健康効果を持つ酵素玄米と雑穀米。
健康維持のために、ぜひ毎日の食事の中に取り入れてみてください。