酵素玄米と発芽玄米の違いとは?

発芽玄米

玄米には「酵素玄米」「発芽玄米」「発芽酵素玄米」などたくさんの種類がありますが、その違いをご存知でしょうか?
すべて玄米ではありますが、作り方や得られる栄養素などは違うため、効率よく栄養素や成分を摂取するためには、それぞれの特徴と違いを知ってから選ぶようにしましょう。

酵素玄米って何?

まずは酵素玄米の特徴や作り方について解説します。

酵素玄米の特徴と栄養素

「酵素玄米」とは、炊飯した玄米を保温熟成させたものです。
赤飯のような赤色になり、玄米よりもちもちとした食感が強く、非常においしいことが特徴。
3~4日間に渡り熟成させることでより栄養価が高くなり、酵素の活性が高まるため、玄米よりも多くの健康効果が得られるとされています。

酵素玄米の作り方

酵素玄米は次のような手順で、自宅でも作ることができます。

1.玄米と小豆を一緒に洗米する
2.1に水と塩を入れて全体をゆっくりと混ぜる
3.2を1時間ほど浸水させる
4.炊飯器や圧力鍋で炊く
5.炊きあがったら保温状態のまま保管
6.3~4日間、1日1回、全体を混ぜる

炊きあがった玄米を炊飯器に入れ、保温機能を使って保温熟成させます。
雑菌が入らないように気をつけながら1日1回、全体を混ぜ、3日ほど経ったら完成です。小豆ではなく黒豆やキビ、ヒエなどの雑穀を入れても良く、お好みの材料を使って自宅で簡単につくれます。

発芽玄米って何?

次に、発芽玄米の特徴や栄養価、作り方について見ていきましょう。

発芽玄米の特徴と栄養素

「発芽玄米」とは、発芽させた状態にした玄米のことです。
玄米特有のパサパサとした食感が減り、お米のうまみが増すことが特徴。
そして、ミネラルの吸収を阻害する可能性のあるフィチン酸や、活性酸素の発生に関係するアブシジン酸が変化することによって、体への悪影響の心配もありません。
熟成させた玄米と同じく、発芽することによって玄米より栄養価が高くなり、酵素の活性が高まるためより高い健康効果を期待できます。

発芽玄米の作り方

発芽玄米も酵素玄米同様、玄米があれば自宅で簡単に作ることができます。

1.玄米を洗米する
2.ザルの中に玄米を入れて浸水させる
3.2から12時間後、水を新しいものに交換する
4.2から24時間後、玄米を洗って水切りをする
5.4に濡れ布巾をかける
6.5を12~24時間放置したら完成

濡れ布巾をかけておく時間は気温によって変わるため、夏なら12時間、冬なら24時間を目安にしてください。
6の段階で、玄米の10粒に1粒程度の割合で0.5mm程度発芽していたら完成です。

酵素玄米と発芽玄米の違いとは?

酵素玄米と発芽玄米の違いをまとめてみましょう。

熟成・発芽のどちらの状態になっているか

酵素玄米と発芽玄米の最大の違いは、熟成と発芽のどちらの状態になっているかということです。
発芽玄米は玄米が芽を出しただけなので熟成はさせておらず、酵素玄米は熟成させていますが発芽はしていません。
酵素玄米は保温熟成させた玄米であり、発芽玄米は発芽させた玄米ということです。

アブシジン酸の無害化の可否

アブシジン酸が無害化されているかどうかも違いでしょう。
アブシジン酸は発芽抑制のための物質であり、発芽玄米では無害化されていますが、発芽していない酵素玄米ではそのまま残っていると考えられます。
アブシジン酸は毒物ではありませんが、発芽していない玄米の影響に不安を覚える方もいるようです。

発芽酵素玄米とは何か?

それでは最後に、発芽酵素玄米について解説します。

発芽酵素玄米の特徴と栄養素

「発芽酵素玄米」とは、発芽玄米で作った保温熟成玄米のことです。
発芽玄米と熟成させた玄米、両方のメリットを兼ね備えている玄米のことで、アブシジン酸は無害化されており、栄養価が高く、もっちりとしたおいしい食感が楽しめます。
玄米の栄養価を余すことなく摂取したい、もっとおいしく食べたいと考えているなら発芽酵素玄米がおすすめです。

発芽酵素玄米の作り方

発芽酵素玄米を作るには時間がかかりますが、次の手順で自宅でも作れます。

1.「発芽玄米の作り方」を参考に発芽させる
2.発芽した玄米に水と塩を加えて全体的に混ぜる
3.炊飯器や圧力鍋で炊く
4.炊飯器で3~4日間熟成させる

作り方は簡単ですが、発芽させるために36~48時間、さらに保温熟成のために3~4日間が必要になるため、完成までに1週間近くかかります。
ただし、このサイトでオススメしている酵素玄米専用炊飯器には、発芽機能も付いているため、スイッチひとつで発芽酵素玄米を作ることができます。

酵素玄米と発芽玄米は違いを把握してから選ぼう

酵素玄米と発芽玄米は作り方が異なり、玄米の状態・食感・栄養素などにさまざまな違いがあります。
どちらも玄米ですが、特徴や違いを把握して、よりご自身にあったほうを選ぶことが大切です。
そして、「もっと栄養価が高い玄米が食べたい」という場合は、発芽酵素玄米を選ぶというのもひとつの方法。
発芽玄米や発芽酵素玄米を購入すれば、簡単により健康的な玄米が食べられます。

タイトルとURLをコピーしました