酵素玄米を右回りに8分間かき混ぜる理由とは?

酵素玄米

酵素玄米づくりで「右に8分間かき混ぜる」という説明を見たことがある人もいるでしょう。
しかし、「なぜ8分間なのか?」「なぜ右回りなのか?」と疑問に思いませんか?
回す方向や時間が決まっていることには、東洋医学的な観点と、玄米のおいしさにまつわる理由があります。
酵素玄米を作るときに右回りに回す理由と、おいしく炊き上げるための方法について詳しく解説します。

酵素玄米を8分間かき混ぜる理由とは?

酵素玄米を8分間かき混ぜる理由は次の2つです。

玄米が水分を吸収しやすくなるから

炊飯前に玄米を混ぜることによって、水分が吸収されやすくなり柔らかいご飯が炊けます。
玄米には硬い殻がついているため白米よりも吸水率が低いのですが、かき混ぜれば殻に傷がつき、水分が吸収されやすくなるという原理です。
酵素玄米を炊飯前にかき混ぜることには、「柔らかくおいしいご飯を炊くため」という理由があります。

玄米に「気」を取り込むため

酵素玄米を右回りに8分間かき混ぜる理由は、「気」を送り込むためだとされています。
東洋医学の観点では、気は右回りに入っていくものだとされているため、右回りにかき混ぜることによって「良い気」を送り込み、より体に良い食品にしようとする考えです。
味や科学的な栄養面に関することではありませんが、東洋医学の考え方に従って玄米を炊きたい方は、8分間かき混ぜることを実践しましょう。

8分間でないと効果はないの?

酵素玄米をかき混ぜる時間は「8分間」でなければいけないのでしょうか?
8分間という時間には諸説あり、はっきりとした理由はわかっていませんが、時間が指定されている理由について解説していきます。

縁起の良い数字だから

「『八』が縁起の良い数字だから」という説がひとつめの理由です。
「8」という数字は日本では「末広がり」をあらわす数字とされていますが、中国では「発展」「拡大」「富」などの意味を持つ「発」に通じる数字。
さらに、カバラ数秘術で聖書を置き換えると、イエス・キリストをあらわす数字が「888」になるなど、世界各国で8は縁起の良い数字とされています。
以上のように、縁起の良い数字を用いるために、酵素玄米をかき混ぜる時間が「8分」になったという説があります。

陰陽における「無限」を示すから

陰陽において「8」は「無限」を示す数字であるから、という理由もあります。
「8」を横に傾けると「∞」となることは周知の事実ですが、陰陽においても縁起の良い数字だと言えるでしょう。
「気を送り込む」という理由から酵素玄米をかき混ぜるとすれば、「気を無限大に送り込む」という意味から「8分間」となったと考えられます。

おいしく炊飯するために適切な時間だから

おいしい酵素玄米を炊くためには、8分間かき混ぜるのが適切だという現実的な理由も存在します。
実際に最初は3分間かき混ぜており、徐々に5分が一般的となり、現在は8分が採用されていることからも、経験上「いちばんおいしく炊ける時間」が8分である可能性もあるでしょう。
玄米に程よく傷がついて、柔らかくおいしいご飯が炊ける時間であるとも考えられます。

酵素玄米ご飯を美味しく炊くための工夫

「右回りに8分間かき混ぜる」こと以外にも、酵素玄米をおいしく炊くためのコツはあります。

塩と酒を入れる

炊飯時に塩と酒を入れると、まろやかでおいしい酵素玄米になります。
酵素玄米は一般的に塩を入れるものとされていますが、塩を入れることによって、玄米の苦味が消えて甘みが感じられるようになるからです。
そして日本酒を入れると、さらにお米のうまみと甘みが増し、まろやかさが感じられるようになるでしょう。
ひと手間かけたおいしい酵素玄米が食べてみたいという方は、1合につき1cc程度の日本酒を入れて炊飯することをおすすめします。

浸水時間を長めにとる

玄米は吸水しにくいため、浸水時間は長めにとるようにしてください。
玄米をかき混ぜて傷をつけたとしても、1時間以上の浸水が必要だとされており、一晩くらい水につけておくことが理想。
浸水時間を長めにすることで、玄米特有のパサパサ感が軽減され、ふっくらとおいしい玄米が炊きあがります。

酵素玄米を8分間かき混ぜる理由は「おいしさ」と「縁起」

「酵素玄米は右回りに8分間かき混ぜてから炊くこと」と言われているのは、「炊きあがりのおいしさ」と「縁起の良さ」の2つが理由となっています。
かき混ぜる時間については諸説あり、右回りでなければならない理由も非科学的なものですが、「玄米を吸水しやすい状態にする」という意味では理に適うもの。
縁起を担ぐためにも、おいしい酵素玄米を食べるためにも、最後にご紹介したコツとともに「右回りに8分間かき混ぜる」ことを実践してみてください。

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