酵素玄米はなぜ塩を入れて炊くの?その理由やメリットを解説します。

酵素玄米は「塩」を入れて炊くのが基本ですが、実は必ず入れなければならないわけではありません。
しかし、塩を入れて炊くことにはメリットがあることも事実です。
そこで今回の記事では、塩を入れて酵素玄米を炊くことのメリットや、適切な塩の量などについて解説していきます。

酵素玄米は塩を入れて炊くメリットとは?

酵素玄米に塩を入れて炊くことには、次の3つのメリットがあるとされています。

玄米特有の臭いや苦味が軽減される

玄米には白米にない特有の臭いがありますが、塩を入れて炊くことで軽減されます。
玄米に特有の臭いや苦味がある理由は、玄米にカリウムが含まれているためです。
ナトリウムである塩を入れて炊飯することで、玄米の中のカリウムが中和されることにより、独特の臭いや苦味が軽減されることが1つ目のメリットです。

ふっくらとしたおいしいご飯になる

塩を入れた酵素玄米ご飯は、ふっくらと炊きあがります。
塩を入れることで玄米の水分吸収率が高まることが理由です。
玄米は硬くパサパサしていて食べにくいという人もいますが、少量の塩を入れることでふっくらとおいしい玄米ご飯になります。

酵素が増える可能性がある

塩を入れて酵素玄米を作ると、酵素が増える可能性があります。
酵素の原料はタンパク質とミネラルであり、小豆に含まれるタンパク質と、ミネラルの一種であるナトリウムを一緒に炊飯することで作られるとされます。
酵素の摂取を目的とするならば、小豆と塩を入れて炊いた酵素玄米ごはんが理想的です。

酵素玄米に塩を入れないとどうなる?

酵素玄米づくりで塩を入れなかった場合、一体どうなるのでしょうか?

玄米特有の香りが強くなる

塩を入れずに炊いた玄米は、玄米特有の香りが強く漂います。
玄米ご飯が苦手な方の中には、香りが苦手という方もいるようなので、独特の香りが残ることはデメリットとなるでしょう。
ただし、玄米の香りが気にならないという方にとっては、特に気にする必要はありません。
玄米の臭いが気になるなら、炊飯時に塩を入れた方がおいしく食べられます。

硬めでしっかりとしたご飯が炊きあがる

玄米の炊飯時に塩を入れないと、硬くしっかりとした食感のご飯になります。
ただし、食感に関しても好みがあるので、しっかりとした歯ごたえのあるご飯が好きな方にとってはメリットとなり得ます。
米の表皮がついたままの玄米は元々白米と比較して水分吸収率が低いため、水だけで炊飯すると、白米のようなふっくらとした食感にはなりません。

適切な塩の量と酵素玄米の美味しい炊き方について

酵素玄米をおいしく炊くための塩の量と、炊き方について確認しましょう。

  1. 玄米と小豆を一緒に洗う
  2. 17~48時間ほど浸水させる
  3. 塩を入れて炊飯する
  4. 炊きあがったら蒸らす
  5. 保温状態にしたまま1日1回全体をかき混ぜる
  6. 3~4日間保温熟成させたら完成

入れる塩の量は3合に対して「3g」が目安とされているので、小さじ1/2程度の量が良いでしょう。
塩味を感じるほどの量ではなく、塩分制限している人にとっても安心できる量です。

酵素玄米と一緒に食べるとよい栄養素

酵素玄米を取り入れた食生活のポイントを解説します。

5大栄養素をバランス良く摂る

酵素玄米を中心とし、5大栄養素をバランス良く摂取するのが理想的な食生活です。
5大栄養素とは、「炭水化物」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」の5つのこと。
炭水化物は玄米で補えるため、残りの栄養素を摂取できる食品をあわせましょう。
それぞれの栄養素を含む代表的な食材は次のとおりです・

  • タンパク質…肉・魚・卵・乳製品・大豆製品
  • 脂質…肉・魚・卵・乳製品・油脂・バター
  • ビタミン類…緑黄色野菜・ナッツ類・果物類
  • ミネラル類…乳製品・小魚・レバー・アサリ・納豆・海藻類

酵素玄米は完全食と言われるほど栄養豊富な食品ですが、玄米ばかり食べていては栄養バランスが偏ります。
酵素玄米を中心とし野菜を多めに摂取しながら、タンパク質・脂質・ミネラルを含む食品をバランス良く食べるようにしてください。

ビタミンC

酵素玄米と一緒にビタミンCを摂取すると、ミネラルの吸収率がアップします。
玄米の中には「フィチン酸」というミネラルの吸収を阻害する物質が含まれると言われていますが、ビタミンCを同時に摂取することで、フィチン酸のミネラル吸収阻害効果を防ぐことができるためです。
ただし、フィチン酸を大量に摂取しない限り、ミネラルの吸収に影響はないという報告もあります。
フィチン酸の影響が気になる方は、ケールやパセリ、ピーマン類、トマトなど、ビタミンCを多く含む食品と一緒に食べるようにしましょう。

塩を入れるとふっくらおいしい酵素玄米の完成!

酵素玄米は塩を入れてなくても作れますが、炊飯時に少しだけ入れることにより、臭みがなく、ふっくらとしたおいしいご飯が炊きあがります。
また、ミネラルは酵素の原料となることから、酵素量を増やす働きも期待できます。
入れる塩の量は味が気になるほどではなく、塩分制限をしている人にとっても安心できる量です。
酵素玄米を中心とし、5大栄養素をしっかりと摂れる、バランスの良い食生活を目指しましょう。

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