酵素玄米を白米用の炊飯器で作っている人もいますが、白米用の炊飯機器で玄米を発酵させることはおすすめできません。
白米用では温度調整ができず、長期間の保温にも対応していないので、発酵に失敗し、おいしくできあがらない可能性があります。
違いやメリット・デメリットについて比較してみると、酵素玄米炊飯器を用意するべきだと納得していただけるでしょう。
普通の炊飯器と酵素玄米炊飯器の違いを比較
それぞれの炊飯機器の違いや、それぞれのメリット・デメリットを比較していきましょう。
普通の炊飯器と酵素玄米炊飯器の違い
白米用と酵素玄米用の炊飯器を比較すると、次のようにさまざまな違いがあります。
- 玄米の炊飯から発酵まで自動でしてくれる
- 玄米を短時間で炊き上げられる
- 玄米の発酵に適した保温温度になっている
- 長期間の保温でも乾燥しない工夫がされている
専用の機器は玄米を短時間で炊くことができ、炊飯から発酵まで自動で行ってくれるなど、作るときの手間を最大限に省けるようになっています。
また、数日間に渡り発酵・保温させることを前提としているため、玄米の発酵に適した保温環境を作り出してくれることも違いです。
普通の炊飯器のメリットとデメリット
普通の炊飯器のメリットとデメリットを比較していきましょう。
メリット
- 価格が安い
- 商品数が豊富
- 使い方がシンプル
デメリット
- 玄米炊き・発酵・保温に適していない
- 玄米炊き機能がないものもある
- 保温時の温度設定ができない
- 長期間の保温でごはんが乾燥する
- 保温が切れてしまうものがある
- 炊飯・発酵・保温それぞれの作業しなければならない
白米炊き用の商品は商品数が豊富で、商品価格が安く、気軽に購入できるところが最大のメリットです。
また、白米炊きの機能がメインなので、使い方もシンプルでわかりやすいでしょう。
ただし、玄米の炊飯・発酵・保温には適しておらず、玄米炊き機能自体が搭載されていないものもあります。
保温時の温度設定も調整できず、保温している間にごはんが乾燥してしまう可能性や、保温が一定時間で切れてしまう事も。
さらに、炊飯から保温まですべての作業を自分でしなければならず、酵素玄米を作ろうとすると、余分な手間がかかることもデメリットです。
酵素玄米炊飯器のメリットとデメリット
次に、酵素玄米用炊飯器のメリットとデメリットを比較します。
メリット
- 玄米炊き・発酵・保温を自動で行ってくれる
- 保温時の温度設定・調整ができる
- 長期間に渡る保温でもごはんが乾燥しない
- 玄米が短時間でおいしく炊ける
- 白米の炊飯もできる
- 炊き込みご飯やパンを作れる製品もある
デメリット
- 白米用より価格が高め
- 選べる商品数が少ない
- 機能が多く使いこなすには慣れが必要
酵素玄米用の炊飯器は、玄米炊き・発酵・保温を自動で行ってくれるため、面倒な手間や作業が発生しません。
保温時の温度調整ができることから、発酵に最適な環境を作り出してくれ、長期間に渡る保温でもごはんが乾燥しないように工夫されています。
さらに玄米炊きに特化していることから、短時間でおいしい玄米ごはんが炊けますが、白米の炊飯、炊き込みご飯作り、パン作りなども可能。
ただし、白米用よりも商品価格が高く、商品数の少なさから選択の幅が狭くなります。
また、機能性の高さから、人によっては使いこなすまでに慣れが必要になるかもしれません。
普通の炊飯器で酵素玄米を作るのは難しい?
普通の炊飯用機器で酵素玄米を作ることは、次のような理由から難しいでしょう。
何日間も保温させるのはNG?
白米用の炊飯器は長期間の保温に適しておらず、内釜のフッ素加工が取れてしまう可能性もあります。
実はフッ素加工は熱に弱い素材なので、保温環境に耐えられず、長期間の保温をした場合はメーカーの保証対象外となる恐れもあることを覚えておきましょう。
玄米を発酵させるには?
玄米を発酵させるためには、70~74℃の保温環境を保たなければなりません。
しかし白米用の炊飯機器では、60℃程度の「低音保温方式」が採用されていることが多く、保温している間に雑菌が繁殖してしまう可能性もあります。
適切な保温温度を保てない白米用で玄米を発酵させることは危険です。
酵素玄米炊飯器を使うべき理由
白米用と比較して酵素玄米専用の炊飯機器をおすすめする理由は次のとおりです。
玄米の発酵に最適な環境を作り出せるから
酵素玄米炊飯器なら、玄米の発酵に最適な環境が確保されています。
白米用の製品には「発酵機能」が搭載されていませんが、専用の製品は「発酵させること」を前提に開発されているので失敗することはありません。
保温時の温度の調整ができるから
専用の炊飯器は保温時の温度調整を行えます。
1℃単位という細かさで温度調整が行える製品もあり、玄米の様子や好みにあわせて、自由に温度調整ができるのでとても便利です。
長期間に渡る保温にも対応しているから
玄米炊き専用の製品は1週間程度の保温に対応しています。
白米炊き用のものは24~40時間程度の保温にしか対応していないので、1週間の保温はまず難しいでしょう。
一度にたくさん作っても、専用の製品なら1週間、そのまま保温し続けることができます。
酵素玄米炊飯器は白米用と比較して高性能
酵素玄米専用の炊飯機器は玄米炊きに特化していて、白米用と比較して高性能です。
玄米をスピーディーにおいしく炊くことができて、炊飯・発酵・保温の一連の作業を自動で行ってくれます。
また、保温時の温度調整もできる上に長期間の保温にも対応。
白米炊きやパン作りにも対応、電気圧力鍋としても活用できるなど、足りない性能がないほどです。
専用炊飯器は「簡単に」「おいしく」「安全に」酵素玄米を作るために欠かせません。