酵素玄米は妊婦さんも安心して食べられる食品であるだけでなく、妊娠中の体にとって多くのメリットもあります。
そこで、お腹の中の赤ちゃんのために栄養豊富な食事を摂りたいと考えている妊婦さんのために、おすすめの「酵素玄米」をご紹介。
メリットや食べるときの注意点について解説していきます。
酵素玄米は妊婦でも大丈夫?メリットを解説
酵素玄米は妊婦さんでも食べられる安全性の高い食品です。
さらに、妊娠中のお母さんの体にとって、次のような多くのメリットが実感できるでしょう。
便秘解消効果
不溶性食物繊維が豊富な玄米には、便秘解消効果があります。
不溶性食物繊維は便の量を増やして、腸の蠕動運動を活発にしてくれる成分であるため、便秘解消に最適。
さらに腸内にいる善玉菌の餌にもなることから、腸内環境改善効果も発揮します。
つわりで食事の量が減り、便秘になりやすい妊娠中だからこそ、玄米を食べて便通を改善したいものです。
デトックス作用
酵素玄米にはデトックス作用を持つ成分が含まれています。
玄米の中には「フィチン酸」という、老廃物や有害物質を体外に排出させる作用を持つ物質が含まれており、腸内をキレイにするために役立ちます。
玄米でデトックスをすることで血液もきれいになり、血流が改善され、結果的にお腹の中の赤ちゃんに十分な栄養素を送り届けることができるようになるでしょう。
食べ過ぎを予防する
糠の影響で噛みごたえのある玄米は、白米よりも食べすぎ予防に効果的です。
やわらかな白米はすぐに噛み砕くことができ、胃の中に入ってしまいますが、玄米はよく噛まなければ飲み込めません。
何度も咀嚼しなければならないことから、他の主食よりも食べすぎ防止につながることもメリットです。
免疫力アップ
玄米には免疫力を高める働きがあるとされています。
免疫機能の約80%が腸にあることからも、腸内環境を改善してくれるために効果的ですが、さらに「γ -グロブリン」「アラビノキシラン」は、固有の免疫増強作用を持つ成分です。
妊婦さんは赤ちゃんのためにも健康に気を使いたいものですが、免疫力を高めてくれる酵素玄米を食べていれば、風邪やウイルスにも感染しにくくなるでしょう。
虫歯予防に役立つ
酵素玄米は虫歯・歯槽膿漏の予防にも効果が期待できます。
玄米に含まれるフィチンには、歯垢の形成を抑える働きがあるとされています。
ホルモンバランスの影響や、つわりで歯磨きがしにくいことから虫歯になりやすい妊娠中には、フィチンを積極的に摂取していくことをおすすめします。
酵素玄米を食べるときに気をつける点
妊婦さんが酵素玄米を食べるときは、次のような点に注意してください。
浸水させてアブシジン酸を無毒化させる
玄米に含まれる「アブシジン酸」を無毒化させるために、浸水時間は長めにするようにしてください。
アブシジン酸とは発芽抑制因子のことで、摂取することで体の冷えや免疫力低下を招くと言われているため、妊婦さんであればなおさら、玄米を浸水させて無毒化させることをおすすめします。
アブシジン酸は発芽抑制因子であることから、玄米が発芽すると機能を失うため、環境に合わせ浸水させておけばまず問題はないと考えられます。
酵素玄米用の炊飯器の場合は、自動で適切な浸水から炊飯までしてくれます。
無農薬で栽培された玄米を選ぶ
酵素玄米に使う玄米は、無農薬で栽培された玄米を選ぶようにしてください。
玄米には糠がついたままになっていますが、栽培時の農薬は糠部分に残留しやすいといわれているため、白米よりも農薬の量に気を配ることが必要です。
赤ちゃんに農薬の影響があっては大変ですから、無農薬で栽培された玄米を選ぶことを意識しましょう。
水溶性食物繊維を含む食品を一緒に摂取する
酵素玄米を食べるときには、水溶性食物繊維を多く含む食品と一緒に食べることがおすすめです。
玄米には不溶性食物遷移が豊富に含まれていますが、妊婦さんが不溶性食物繊維を多く摂取すると、腸にガスが溜まりやすくなる傾向があります。
妊婦さんのお腹にガスが溜まると、さらにお腹が苦しくなってしまいます。
干し椎茸やひきわり納豆、切り干し大根、ごぼうなど、水溶性食物繊維を含む食品と一緒に食べることで、腸内環境のバランスが良くなり、ガスが溜まりにくくなると考えられます。
酵素玄米は安全で妊婦さんへのメリットが豊富
酵素玄米は妊婦さんにとって安全性の高く、さらにメリットの多い食品でもあります。
便通改善・デトックス・食べすぎ予防など、妊娠中に欠かせない作用を持っているだけでなく、白米と比較すると含有されている栄養素も圧倒的に豊富です。
ただし、残留農薬やアブシジン酸の危険性、腸にガスが溜まる可能性などもはらんでいることから、今回ご紹介した内容を参考にしながら、注意点を守って酵素玄米を取り入れていきましょう。