酵素玄米に含まれる「アブシジン酸」「フィチン酸」の驚きの健康効果


酵素玄米に含まれる「アブシジン酸」や「フィチン酸」が有毒であるという話を聞いたことはありませんか?
しかし2つの物質が有毒であるという科学的根拠はなく、酵素玄米の作り方によって無毒化することも可能です。
アブシジン酸やフィチン酸の含有によって酵素玄米に抵抗を感じている方は、今回の記事を参考に正しい情報を得てください。

酵素玄米のアブシジン酸は毒ではない?

酵素玄米に含まれている「アブシジン酸」とは植物性のホルモンのことで、人体にとって有害であると言われています。
活性酸素の発生を促進させる働きがあることから、活性酸素が原因である生活習慣病や老化の原因になる物質であると認識されたのでしょう。
しかしアブシジン酸が有毒であるという科学的な根拠が存在しない上に、動脈硬化予防、糖尿病改善などに効果があるとも言われている物質。
活性酸素の発生を促進させるものの、デメリットを覆すほどのメリットが得られる可能性もあります。

フィチン酸がミネラルの吸収を妨げるは嘘?

酵素玄米の中に含まれる「フィチン酸」はミネラルの吸収を妨げます。
フィチン酸は体内でミネラルと結びつきますが、水分に溶けにくいため人体に吸収されにくいためです。
そのためフィチン酸と結びついたミネラルはからだに吸収されることなく、排出されてしまうことに。
ただしミネラルだけでなく有害物質の排出も促進させてくれるため、抗がん作用があるのではないかとも考えられています。
フィチン酸はミネラルの吸収を阻害しますが、有害物質の吸収も阻害してくれる物質だと言われています。
また、別の研究では、玄米に含まれるのはフィチン酸ではなく「フィチン」だとも言われており、逆にミネラル吸収効率が上がることも証明されている成分です。

玄米と白米と酵素玄米の基礎知識

玄米・白米・酵素玄米の構造はどのようになっているか、それぞれの基礎的な知識とともに解説します。

玄米の構造と基礎知識

玄米は中心にある「胚乳」に「胚芽」という芽がついていて、周囲が「ぬか層」で覆われた構造になっています。
ぬか層は「果皮」「種皮」「糊粉層」の3種類で形成され、食物繊維が多く含まれている部分。
さらに胚芽にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、胚乳と一緒に食べることで玄米の栄養を余すことなく摂取できます。

白米の構造と基礎知識

白米は玄米から「胚芽」と「ぬか層」の部分を取り除いて、「胚乳」だけにした状態のお米のこと。
玄米の栄養やアブシジン酸が含まれる部分をほとんど取り除いてしまうため、白米になると一気に栄養価は低くなります。

酵素玄米の基礎知識

酵素玄米は、玄米と小豆と塩で炊飯するご飯であり、モチモチ食感が特徴です。また保温熟成によって通常の玄米よりも栄養価が高くなること、メイラード反応によって「メラノイジン」という物質が増え、色が濃くなることが特徴となります。

酵素玄米を食べるメリットとは?

玄米や白米ではなく、酵素玄米を食べることのメリットをいくつかご紹介します。

豊富な栄養素を摂取できる

酵素玄米は、白米はもちろんのこと、玄米と比較してもたくさんの栄養素を含んでいます。
そのため他のお米を食べるよりも効率よく栄養素を摂取できることが最大のメリットです。
保温熟成によってほとんどの栄養価が玄米よりも増しているため、栄養摂取を第一に考える方におすすめします。

アブシジン酸・フィチン酸の効果を得られる

アブシジン酸やフィチン酸にはそれぞれ固有の健康効果があります。
動脈硬化予防、糖尿病改善、解毒作用など、アブシジン酸などによる効果を得られることは酵素玄米の大きなメリット。
有毒と言われているアブシジン酸やフィチン酸ですが、体に良い効果ももたらしてくれます。

モチモチした食感がおいしい

酵素玄米は玄米や白米よりも、モチモチとした食感でおいしいこともメリットのひとつ。
白米と比較して玄米が食べにくいと感じる方も多いようですが、玄米が苦手な方でも酵素玄米なら抵抗なく食べられるでしょう。
もっちりとした食感のお米が好きな方であれば、栄養価の高さだけでなく味もメリットとなります。

腐りにくく長期間の保存が可能

酵素玄米は保温熟成させていることから、保温状態であれば10日前後の長期保存ができ、さらに冷凍保存も可能です。
白米や玄米と比較して圧倒的に長く保存できるため、一度にたくさん炊いてもすぐに腐ってしまうことはありません。
ただし常温保存の場合は白米と同じように腐敗が進むので注意しましょう。

酵素玄米を美味しく食べるポイント

酵素玄米の栄養素を上手に摂取しながら、おいしく食べるためのポイントを確認していきましょう。

食べる前に浸水させる

酵素玄米を作るときには、しっかりと「浸水」させることがポイントです。
アブシジン酸やフィチン酸は浸水させることで活性が抑えられ、さらに玄米を発芽させればアブシジン酸などの物質を無毒化することも可能。
ただし完全に芽が出てしまうと栄養素も失われてしまうため、玄米に少しだけ白い部分が現れたくらいが丁度よい頃合いです。
浸水させた後の水は捨てて、玄米をよく洗ってから炊いてください。

発芽玄米の作り方

1.玄米を洗ってザルに入れる
2.水を入れたボールに1を浸す
3.12時間後に玄米を軽く洗い水を交換する
4.さらに12時間経ったら再び玄米を軽く洗う
5.玄米の上に濡らした布巾をかける
6.さらに12時間経ったら完成

発芽玄米を作るときの水温は32~33℃くらいにしますが、夏場は雑菌の繁殖を防ぐために冷蔵庫で浸水させてください。
6の段階で、1/10の玄米から0.5~1mm程度の芽が出ていることが完成の目安です。

アブシジン酸は無毒化も可能!酵素玄米は上手に食べよう!

「アブシジン酸」や「フィチン酸」は有害であると言われがちですが、酵素玄米を正しく作ることによって、無毒化することも可能です。
アブシジン酸などには固有の健康効果がありますが、どうしても人体への悪影響が気になる場合は無毒化させることをおすすめします。
酵素玄米は、玄米や白米と比較して圧倒的に栄養価が高くおいしい食感を持つお米。
食事から健康を見直したいという方は、今回の記事を参考にぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。

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