ビーガンとは?気になる食生活とこれから始める方へのおすすめ食品

「ビーガン」という言葉をご存知でしょうか?
動物性食品を食べず、植物性食品だけを食べている人たちのことを指しますが、現在、世界的に菜食主義の方が増加傾向にあると言われています。
そこで、ビーガンとはどのような食材を食べて生きている人たちなのか、実践するためにおすすめの食材を併せてご紹介します。

ビーガンとはどんな人たち?

「ビーガン」とはどのような人たちのことを指すのか、特徴についてご紹介します。

ビーガンの定義について

ビーガンとは「完全菜食主義者」のことで、動物性食品を一切食べない人たちのことです。
乳製品を含め肉・魚・卵などの動物性食品を一切食べることなく、穀物・豆・野菜などの植物性食品だけを食べています。
1944年にイギリスで「ビーガン協会」が設立され、ベジタリアンと区別されて呼称されるようになりました。

ビーガンとベジタリアンの違い

ビーガンとベジタリアンの人の違いとは、次の表のように食べる動物性食品の種類に由来します。

ビーガン 一切食べない
ラクト・ベジタリアン 牛乳・乳製品
ラクト・オボ・ベジタリアン 牛乳・乳製品・卵
ペスコ・ベジタリアン 牛乳・乳製品・卵・魚
ポーヨー・ベジタリアン 牛乳・乳製品・卵・鶏肉

上記のように、ベジタリアンの方にも種類があり、人によっては牛乳や乳製品、魚、鶏肉などの動物性食品を食べることもありますが、ビーガンの方は動物性食品を全く食べません。

世界的に増えるビーガンの人口

菜食主義の人口は世界的に増加傾向にあると言われていますが、増加している背景には次のような理由があります。

ビーガンの割合について

世界的に見た菜食主義の増加割合とは、全世界で数年間において約6倍に及ぶと言われています。
全世界の菜食主義率についてまとめてみました。

アメリカ 6%
ドイツ 10%
イギリス 3.6%
イタリア 10%
スイス 14%

アメリカにおいては2009年時点のビーガン率は1%に留まっていたところ、2017年には約6倍の6%にまで増加しました。世界で最も菜食主義が多いと言われているドイツのベルリンに至っては、15%前後が菜食主義であると言われており、専門レストランも数多く揃っています。

ビーガンの割合が増加した背景:健康リスク減少のため

菜食主義の割合が世界的に増加している背景には、肉食での疾患リスクが注目されたことがあります。
アメリカでは糖尿病の方が増加していますが、動物性食品を積極的に摂取することが原因とされています。
また、肉食は心疾患のリスクを高めるという報告もあることから、健康を維持するために菜食主義に切り替える人が多く増えていることが背景としてあります。

ビーガンの割合が増加した背景:環境保護のため

環境保護への意識向上もビーガンの割合が増加した背景のひとつです。
実は、畜産は環境破壊につながるとされており、欧米各国では畜産による環境破壊をドキュメンタリー番組として放送していることから、国民の環境保護への意識が高まりつつあります。
畜産による環境破壊を食い止めるために、菜食主義になったという方も少なくありません。

日本でビーガンを実践するならおすすめの食品

それでは、日本でも「ビーガンを実践してみたい」と考えている方に、おすすめの食品をご紹介します。
日本はもともと雑穀菜食主義の国であったことから、菜食主義の食事は日本人の体質にあっていると考えられるでしょう。

豆類・大豆製品

豆類や大豆製品は菜食主義で不足しがちなたんぱく質を補うために重要な役割を果たします。
動物性食品を摂取しないとたんぱく質が不足しがちですが、豆類や大豆製品は、植物性食品でありながら豊富なたんぱく質を含有している食品です。
ヒヨコ豆、大豆、あずき、えんどう豆、そらまめ、緑豆、レンズ豆など種類を問わず、積極的に豆類を摂取するようにしましょう。

海藻類

海藻類も菜食主義の方におすすめです。
菜食主義の方は小魚に加えて牛乳・ヨーグルトなどの乳製品も食べないことから、カルシウムが不足することが多いものですが、海藻類にはカルシウムとともに葉緑素も含まれていて、健康に良い影響を与えてくれます。
海藻にはマグネシウムや鉄分、亜鉛などのその他のミネラルも多く含まれることから、菜食主義の方の栄養源となる食材です。

酵素玄米

酵素玄米は菜食主義の方の栄養摂取源として優れています。
ビタミン類やミネラル、食物繊維が豊富であり、白米や小麦と比較すると圧倒的に栄養素が多く含まれる穀物です。
玄米食は「完全食」とも呼ばれますが、保温熟成させることでさらに栄養価が高まった酵素玄米は、幅広い栄養素を摂取するための理想的な食材と言えます。

ビーガンとは健康&環境に優しい菜食主義のこと

ビーガンとは動物性食品を一切食べず、植物性食品だけを食べることで、健康と環境に優しい生活を送る菜食主義の方のことを指します。
世界的に菜食主義の方が増加傾向にあると言われていますが、肉食は疾患のリスクを高めるだけでなく、畜産を支援することにつながり、環境破壊を誘発すると考えられているためです。
日本で菜食主義を実践したいと考えている方は、豆類や海藻類、酵素玄米を取り入れた食生活で、効率的に栄養を補いながら実践しましょう。

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