糖質量が多くダイエット中に控えるべきだと言われている白ごはんですが、実は冷ますとダイエットに役立つともいわれています。
脂肪になりにくいうえに脂質の代謝を促してくれて、さらに腸内の痩せ菌を増やしてくれる効果まで期待されています。
今回の記事では、白ごはんを冷ますことで、どのようにダイエットに良いのかを、詳しくご紹介していきます。
白ごはんは冷ますとなぜダイエットにいいの?
白ごはんを冷ますと、ダイエットに良いとされる3つの理由をご紹介します。
デンプンが変化することに加えて、腸内の「痩せ菌」を増やしてくれるなど、力強いダイエット効果を発揮してくれる食品が冷やご飯です。
デンプンがレジスタントスターチに変化するから
お米に含まれるデンプンが「レジスタントスターチ」になるからです。
レジスタントスターチとは、難消化性デンプンのことで、食物繊維と似た働きをする物質です。
デンプンは小腸での吸収が早く、血糖値を急激に上昇させることで、脂肪を作り出すインスリンの分泌を促します。
しかしレジスタントスターチは吸収されにくく、食後の血糖値の上昇が緩やかになります。
以上のように、白ごはんを冷ますとインスリンの分泌が抑えられ、脂肪が作られにくくなるためダイエット効果が期待できるのです。
腸内環境を改善し痩せ菌を増やしてくれるから
レジスタントスターチは腸内環境を改善し、痩せ菌を増やしてくれるとも報告されています。
消化を免れたレジスタントスターチは、大腸内でビフィズス菌や乳酸菌などの腸内細菌によって発酵をうけて、その結果生成する酢酸やプロピオン酸、酪酸などの有機酸や短鎖脂肪酸によって、腸内環境の改善や脂質代謝改善効果が期待できることが報告されている。
腸内環境を改善するだけでなく、脂質の代謝も改善してくれるレジスタントスターチ。
腸内環境を整えて痩せ菌を増やし、脂肪を作りにくくする上に、脂質の代謝にも良い影響を与えてくれるため痩せ体質を作るために大きな役割を果たしてくれるでしょう。
白ごはんを冷ますと咀嚼回数が増えるから
白ごはんは冷ますと硬く締まり、咀嚼の回数が増えることから、ダイエット効果のひとつとされています。
咀嚼の回数が増えると食事に時間がかかるため満腹感を得やすくなるだけでなく、食事による満足感も高まります。
よく噛んで少量のごはんでお腹が膨れやすくなることから、結果的にダイエット効果が現れるのです。
話題の冷やご飯ダイエットとは
白ごはんを冷ますことで得られる3つのダイエット効果を利用したのが「冷やご飯ダイエット」です。
主食であるごはんを食べながら痩せられるとのことで、ダイエッターの方々から注目を集めているダイエット法です。
冷やご飯ダイエットのやり方はとても簡単。
温かい白ごはんを常温でゆっくりと冷まして、温め直さずに食べるだけです。
もちろん食べすぎてはカロリーオーバーになるので、ごはんを食べる量は1日に茶碗3杯程度にまでに抑えるようにしてください。
腸内環境を整える効果を持つ発酵食品と一緒に食べると、腸内環境改善・痩せ菌増殖作用がより高まり、冷やご飯ダイエットの効果が現れやすくなるはずです。
レジスタントスターチをとるなら玄米がおすすめ
レジスタントスターチを摂るなら、白米より玄米で摂ることをおすすめします。
玄米は白米より圧倒的に栄養価が高く、ビタミンB類やミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。
血糖値の上昇も、もともと白米より緩やかなので、玄米を冷ますことでさらに脂肪を溜めにくい身体になれるでしょう。
そして、もし玄米より高いダイエット効果を期待するなら、玄米を凌ぐ栄養価と食物繊維量を誇る酵素玄米がおすすめ。
酵素玄米専用炊飯器で炊いた酵素玄米は、白米と比べて約9倍、玄米の約2倍もの食物繊維量となることもあり、腸内環境改善と痩せ菌の増殖に大きく貢献します。
酵素玄米はもちもちとした食感で腹持ちも良いので、白米や玄米よりさらにダイエットに役立ってくれるはずです。
白ごはんを冷ますダイエットで痩せ菌を育てよう
白ごはんを冷ますことで血糖値の上昇を緩やかにするという新感覚のダイエットは、腸内環境を整えて痩せ菌を育てるためにも効果的です。
デンプンが「レジスタントスターチ」に変化すれば、脂肪を作り出すインスリンの分泌を抑えられるようになり、太りにくい体質になれるでしょう。
しかし、白米は玄米と比べて栄養価が低く、もともと含まれる食物繊維量も多くはありません。
そのため、さらなるダイエット効果を期待するなら、白米よりも玄米がおすすめ。
さらに栄養価が高く、食物繊維を多く含む酵素玄米もダイエットに役立ってくれるはずです。