酵素玄米は美容やダイエットのために取り入れている方もいますが、なんといっても最も注目したい効能は健康に関することです。
いつまでもパワフルに健康的に生活したいと考えている方は、ぜひ取り入れてみてはどうでしょうか。具体的にどのような効能があるのか、期待できる働きは何なのかなどについてご紹介します。
酵素玄米が健康によいと言われる理由4つ
酵素玄米が健康に良いとされているのは、様々な栄養素を含んでいるからです。ただ玄米を食べるのに比べると栄養素がパワーアップし、より多くの効能が期待できるようになります。例えば次のような栄養素が豊富です。
GABA
酵素玄米の特に大きな魅力ともいえるのが、通常の白米に比べてGABA(ギャバ)が豊富だということ。GABAとは、「γ-アミノ酪酸」と呼ばれるアミノ酸の一種であり、玄米を覆っている糠部分に豊富に含まれています。
GABAにはリラックス状態をもたらす作用のほか、高血圧を予防する効能などが期待されているのです。GABAは玄米を水に浸して発芽させた発芽玄米の方がより豊富に含まれているので、酵素で米を作る際には発芽玄米で試してみるのもおすすめ。
自分で長時間浸水させて温度管理をして発芽させるのは大変ですが、発芽玄米モードが搭載された炊飯器なら面倒な手間もかかりません。
食物繊維
食物繊維といえば、野菜類に豊富に含まれているイメージがありますよね。食物繊維は便のかさを増す働きがあるので排便を促したり、食前に取り入れることにより血糖値の上昇を穏やかにしたりする働きがあります。
毎回食前に食物繊維を豊富に含んだ野菜類を取り入れるのは難しいですが、主食であるご飯に食物繊維が豊富に含まれているのは嬉しいポイントですね。
マグネシウム
酵素玄米に含まれているマグネシウムとはミネラルの一種で、骨や歯を作るのに欠かせません。不足した場合にはマグネシウムを貯蔵している骨から遊離して使われることになるので注意しましょう。
食材では種実類、魚介類、野菜類、豆類、藻類などに豊富に含まれているのですが栄養バランスの乱れた食生活を送っていると不足してしまう恐れがあります。
不足した場合には骨粗鬆症や糖尿病、心疾患などのリスクが高まる可能性が示唆されているので、しっかり取り入れていきましょう。
ビタミンB1
ビタミン類も健康のために欠かせない栄養素です。酵素玄米に含まれているビタミンB1は疲労回復に効果があるとされているだけでなく、皮膚や粘膜の健康を維持するために役立つ栄養素です。
肌の状態が悪化しやすい方はビタミンB1が不足していないか考えてみましょう。
酵素玄米の効果・効能
期待できる効果や効能について詳しくご紹介します。
便秘解消効果
便秘解消のためには食物繊維を取り入れるのが有効です。便秘の状態は体内に老廃物を溜め込んでいる状態でもあるので、健康にとって良いとはいえません。
酵素玄米に含まれている食物繊維は便秘を改善するのにも役立ちます。これは食物繊維によって腸が刺激されるほか、腸内環境を改善するのに役立ってくれるためです。
便秘になると大腸がんのリスクも高まってしまいますが、毎回便秘薬で出すのは身体にもよくありません。食物繊維をしっかり取り入れて自然な排便を目指しましょう。そのためにも酵素玄米が役立ってくれます。
慢性的に便秘だと感じている女性患者と食物繊維の摂取量の関係を調べた研究でも、便秘を感じている方は食物繊維不足の傾向が顕著に見られたと報告されています。
食欲不振や疲労の改善
酵素玄米に含まれているビタミンB1は体内でブドウ糖からエネルギーを産生する重要な役割を持っています。そのため、ビタミンB1が不足した場合には食欲不振や疲労のほか、だるさなどの症状を感じてしまうのです。
しっかり睡眠時間を取っているのになかなか疲れが取れないと感じている方も、ビタミンB1不足を疑いましょう。主食でしっかり取り入れていきたいですね。
血糖値を気にしている方におすすめ
酵素玄米はカロリーは白米と同じですが、食物繊維やビタミンB群の豊富なことから摂取した際のカロリーが穏やかに吸収されます。
血糖値が上がりにくいので糖尿病の方や血糖値を気にしている方にもおすすめです。
酵素玄米を食べて健康な身体を維持
ただ食べるだけでも良いのですが、酵素玄米の効能を十分に発揮させるためには、しっかりと熟成させてから食べることが大切です。炊き上がってすぐに食べてしまうとまだ熟成が進んでいません。
炊き上がってから保温を続け、1日1回はかきまぜるようにして3~4日目以降に食べるように心がけてみてくださいね。
酵素玄米以外の食べものにこだわることも大切。いくら主食にこだわっていてもおかずで暴食していては意味がありません。
様々な栄養素をバランス良く取り入れることが大切です。これまで白米を食べ慣れている方だと初めのうちはちょっとした食感の違いが気になることがありますが、ゆっくり噛んでいるうちにどんどん甘みを感じられるようになります。
よく噛んで食べることは血糖値の急上昇を防ぐことにもつながるので、早食いの癖のある人はそれをやめるように注意してみましょう。
主食を日々の健康づくりに役立てよう
健康な身体を目指すというと、生活習慣に注意したり、運動を取り入れたりすることを連想する方が多いでしょう。もちろんそれも大切なのですが、毎日食べるものに注目することも重要です。
白米は玄米と違ってお米の持っている栄養素の大部分が失われている状態です。これらをしっかりとり入れるためにも玄米を選択し、更にその効果を高めるために酵素玄米にして食べるのがおすすめ。
慣れればストレスを感じることなく続けやすい方法なので、ぜひ実践してみてください。